coalamogu

~農家一年生とゆかいな仲間たち~

水の恩恵

秋田の水はお財布にも優しい。


旅行会社で働いていたころ、海外のホテルで洗った髪がごわごわしてまとまらないことがよくあった。

たとえばフランス。フランスの水道水は石灰が多く含まれているため、髪を洗うことや、洗濯、飲食にはあまり向かないらしい。だからフランス人は週に2~3回しか髪を洗わないそうだ。理由としては硬度の高い水だと石鹸カスが残りやすい。人間の肌が弱酸性に対してアルカリ性だからなどがあげられるそうだが、諸説はさておき、いつも日本に帰ってきてはやっぱり日本の水は良いなと実感していた。

 

水道数の質の良さで有名な日本だが、某のど飴の宣伝にもあるように、日本の中でも秋田は「水の国」。多くの名水百選が存在する。

今住んでいる場所は、山脈と丘陵に囲まれた盆地のため、山から伝ってきた豊かでおいしい名水を蛇口をひねるだけで味わうことができる。洗い物はもちろん、洗濯、洗顔、お風呂、歯磨き、すべてこの「名水」を使ったなんとも贅沢な生活を送っている。


ある日のこと。

毎日使っていたヘアオイルが切れてその日は使わずに就寝。シャンプーのCMではないが、今までのカラーリング、パーマ。それに、ストレスの多い生活がたたった私の毛先は枝毛だらけ。湿気の多い梅雨の時期などはアフロのごとく広がりを見せていた。ところがどっこい、翌朝、髪を触ってみるとあたかもオイルを使っていたようなまとまり。度胆を抜かれた。その一瞬でヘアオイルは用無しとなった。

東京の美容院に通っていたころ、一回のカットとカラー、トリートメントで大体15000円くらい使っていた。それが髪のまとまりがあるおかげで、凝った髪型にする必要もなく「カリスマ」美容師の出番はなくなった。髪は1000円カットで十分。15000円あったら15回も行ける試算!どうやら私が受けた恩恵は「水」だけではなさそうだ。

 

ちなみに秋田県は人口に対する美容院の件数が全国一位である。どこまで美に貪欲なひとたちなのか。