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coalamogu

~農家一年生とゆかいな仲間たち~

オリンピック女のリフォーム大作戦

玄関を入って廊下の一番奥の和室に私たち夫婦は間借りしている。

築40年経つこの家は10LDK。ばあちゃんの膝が悪くなってトイレを和式から洋式にリフォームした以外に、人の手が加えられていない。新築された当初は大邸宅だったこの家も、台所のあり様からも分かるように無法地帯化されていた。

和室の京壁にはカビでできた黒いシミ。畳は一度も交換されていない。かつては、祖父母が使っていたが、トイレまでの距離が遠いとの理由ですっかり物置となり、せっかくの10畳にはひたすらたんすとスキーが無造作に置かれている状態。そんな荒れ果てた邸宅にやってきた私たちは、まず自分たちの使うお部屋から手直ししていくことにした。

 

今流行りのDIYである。

 

まずは壁。一階の角部屋で暗い印象を払拭すべく、壁の上から直接塗れる漆喰を購入。「うま~くヌレール」は漆喰ながら容器から出せばすぐに使える。水を加え、コネコネする手間がない。そして何より、手で塗ることもできる!よく左官職人さんが使っているようなコテを使う必要がない。

お部屋の湿度の調整、消臭、防カビ効果もある上、光の反射をしてお部屋を明るく照らしてくれる。何とも人にやさしい素材なのだ。全部で12色、チューブタイプから5kg,18kgと用途に合わせて注文することができる。

 

中学生の頃、美術の課題で自画像を描くことになった。

全くもって絵心の無い私の自画像は気づけば隣のクラスの北さんの顔になっていた。また、技術の授業では半田ごてで導線をつなげ、ランプを作った。手先が不器用すぎる私はうまくできずに放課後居残り。配線がつながったか確認したかった私は、プラグを電源にさして感電。手の産毛はすべて燃え、駆け寄ってきた先生には「4年に一度いるんだよな、こういう奴」とオリンピックのレッテルを貼られてしまった。それに驚くなかれ、感電したのは人生で3度ほどある。手先は不器用な上に危機管理がなっていない子供だった。そんな不器用でセンスの無い私にも楽々塗れる漆喰に感動してしまった。

 

夫と二人、漆喰を塗り続けること3日。やさしいクリーム色でカフェ風の空間ができあがった。

さすがの床はぶきっちょ二人では対応しきれなかったため、地元の大工さんにお願いした。ふすまと押入れ、クリーム色の壁と、木目調の床がちぐはぐながらもち不思議と調和している。それまでの暗いイメージから一転。

私たちだけの癒しの空間が完成した。