coalamogu

~農家一年生とゆかいな仲間たち~

シュガーモンスター

「味どうらくの里」

県内の名産品。一からだしをとり、お醤油、お酒、みりんなどで味を調えることができないばあちゃんにとっての必需品。スーパーで安売りされようものなら、チラシ片手に血気盛んにスーパーへ向かう。

味どうらくの里は簡単に言えばめんつゆの素。薄めて使うように書いてあってもばあちゃんはお構いなしにドバドバ鍋につぎ込んでは砂糖まで入れる。だからいつも何を煮ても同じ味がして甘い。また、そのままお醤油として使うこともしばしば。

薄味派の私と夫はばあちゃんの濃い味攻撃に嫌気がさした。そして、どちらかというと我々派のじいちゃんも年のせいなのか、何なのか日に日に痩せていっている気がする。正しく使えば美味しいものも、分量を間違えれば大変である。

まさに薬同様容量、用法を注意すべきである。

そこで考えた、味覚は一体どこで形成されるのであろうか?

なんと、人間の味覚は生まれる前から形成されるらしい。胎児の2~3ヶ月には、口腔内の構造が完成し、味蕾(味を感じる小さな器官)もでき、母親の羊水に含まれるものを味として感じているのではないかと言われている。そして、生まれてから3歳ころまでには味覚が完成するとのこと。この期間にあまり濃い味に慣れ過ぎてしまうと感覚が鈍ってしまい、どんどん濃い味を求めるようになるらしい。

ということは、うちのばあちゃんの異常な甘党は幼少期には完成していたとのことだ。どうりで超甘党歴80年には太刀打ちできないはずてある。

今のおなかの子はまさに3ヶ月目に突入。ということは味蕾もできているころだ。ばあちゃんみたいな「シュガーモンスター」にならないためにも薄味の食事をとることにしよう。悲劇は繰り返してはならない。