coalamogu

~農家一年生とゆかいな仲間たち~

前夜祭

なんだかんだで早一年。時が経つのも早いものである。

去年産声をあげた我が子ももうすぐ4か月。

あれからいろいろあって、現在は神奈川の実家に身を寄せている。

その「いろいろ」についてはまたの機会にお話することにして、

毎日すくすく育っている我が子についてお話しよう。

初産はよく予定日を過ぎると聞くが、例に倣って私の場合も予定日を1日過ぎていた。

妊娠後期に入るとスイカのようにパンパンに膨らんだおなかに押しつぶされそうになりながら寝苦しい夜を過ごしていた。力強く私を蹴る我が子にいじめられた私の膀胱は悲鳴をあげ、夜中は2~3時間おきに目が覚め、トイレへ駆け込んだ。

予定日の1週間前ごろからだろうか、前駆陣痛なるものが来ていて今か今かと陣痛がくるのを待っていたが、期待とは裏腹に徐々に痛みは遠のいて行った。

その日、朝から鈍い痛みはあったものの、強まる様子はない。健診で診てもらった先生も「子宮口がまだ開いてないから、もう少し時間がかかりそうね~」とのんきにやり過ごしている様子。夫と二人肩を落とし、気分転換にコメダ珈琲で一杯やることにした。

テーブルにある紙ナプキンに我が子の名前候補を書きながら「あーでもない。こーでもない」と笑い合う。体重を気にして甘いものを避けていた私だったが、この時ばかりは名物のシロノワールに舌鼓。至福の時を過ごした。

数時間後に訪れる壮絶な痛みのことなんて知る由もなく・・・。